こんにちは、独学家(セルフ・ラーナー)のKuroです。
このブログでは、独学での大学受験や資格試験、海外留学についてのノウハウを発信しています。
こちらの記事では、大学受験における一日の勉強スケジュール管理の方法について解説します。
- 勉強のスタイルは朝型がよい?夜型がよい?
- 一度にどれくらい勉強したらよい?
また、長期的(1年単位)・短期的(1週間~1ヶ月単位)なスケジュール管理については、次の記事で紹介していますので、こちらも是非ともご覧ください。
オススメ記事「大学受験における独学の勉強法 その3 スケジュールの立案と実行」はこちらから
1日の勉強スケジュールを定めることがなぜ重要なのか
まず初めに、大学受験において1日の勉強スケジュールを立てることはなぜ重要なのでしょうか。
それは、こちらの記事でも紹介しているとおり、志望校に合格するためには大学入試日から逆算して長期的な計画を立て、その長期的な計画に基づき、1週間~1ヶ月の短期的な計画を立てて、それを実行する必要があるからです。そして、その短期的な計画をこなすためには、1日の勉強スケジュールを立てる必要があるのです。
では、1日の勉強スケジュールを立てるときには、どのようなことに留意しなければいけないでしょうか。
私の考える勉強スケジュールを立てる際のコツはこちらとなります。
- 1日の勉強時間を決める
- 勉強スケジュールの型を決める
- 勉強時間をモジュール化する
- 試験時間に合わせる
では、各々のコツを見ていきましょう。
一日の勉強スケジュールを立てるときのコツ
1日の勉強時間を決める
先ず、1日に勉強する時間を決めましょう。
今日は2時間、明日は5時間など、同じ平日なのに勉強時間を変えてしまうと、上手く勉強のリズムを作ることができず、思ったペースで勉強が進まなかったり集中力の低下につながることとなります。
また、1日の勉強時間を決めるにあたっては、特に本格的な受験勉強に入る高校2年後半~3年において、合格に必要な参考書を選び取り、それら参考書をマスターするために必要な時間を導き出し、それを試験日から逆算した上で決めることが望ましいです。
しかし、殆ど勉強していなかったのにいきなり10時間も勉強することは難しいのでしょう。そのため、高校1年生の頃から徐々に勉強時間を増やしていくことをおすすめします。
高校3年になってから勉強を始めるのではなく、高校1年目から少しずつ勉強を始めて、勉強へ慣れることで、高校3年になった時に多くの時間を勉強に割くことができるでしょう。
私の場合、学期が変わるごとに勉強時間を徐々に増やしていきました。
- 高校1年1学期:平日3時間、 休日5時間
- 高校1年2学期:平日3時間30分、休日6時間
- 高校2年1学期:平日4時間、 休日7時間
- 高校2年2学期:平日5時間、 休日8時間
- 高校3年1学期:平日7時間、 休日11時間
- 高校3年2学期:平日7時間、 休日12時間
なお、私の場合は地方の公立高校であったため、都内の進学校に比べて授業の進度が早くありませんでした。そのため、高校1年から2年1学期目は学校の進度に合わせて基礎を固めつつ、2年2学期目ごろから少しずつ、試験日を意識した長期スケジュールを立てていました。
勉強スケジュールの型を決める

次に、勉強スケジュールの型を決めましょう。
これは、例えば平日5時間勉強する、と決めたとして、1日のうち何時から何時までを勉強に充てるかを決める、という意味です。毎日異なる時間帯に5時間の勉強をするより、あらかじめ勉強する時間帯を決めておき、毎日その時間帯に勉強した方が、メリハリがついて間違いなく勉強効率が上がります。
代表的な型として、朝型と夜型が挙げられます。
- 朝型:朝早い時間帯に集中的に勉強する
- 夜型:反対に、夜の時間帯に集中的に勉強する
各々メリット・デメリットがあり、どのような勉強の型を選ぶかは受験生が置かれている勉強環境や、体質次第でしょう。例えば、兄弟姉妹が夜にTVを見ている音がどうしても気になってしまう場合は朝型としたり、寝起きが悪くて朝に集中できない人は夜型にする、などです。
私の場合は「夕寝型」でした。
自転車で朝夕おのおの30分間通学して、体育の授業も真面目に出席していた私は、自宅に帰った後はどうしても眠くなってしまい、思うように勉強に集中できませんでした。そこで、思い切って自宅に帰った直後に30分程度の仮眠をとり、頭がスッキリした状態で勉強するようにしていたのです。
参考として、私が平日5時間勉強していた時のスケジュールはこちらです。
- 07:30~08:00|起床・準備
- 08:00~08:30|通学
- 08:30~16:00|高校
- 16:00~16:30|帰宅
- 16:30~17:00|仮眠(夕寝)
- 17:00~19:00|勉強
- 19:00~20:00|夕ご飯・お風呂
- 20:00~22:00|勉強
- 22:00~22:30|気晴らし
- 22:30~23:30|勉強
- 23:30~24:00|就寝準備・就寝
しかし、後ほどお伝えするとおり、試験日程が近づいてきたら夕寝型は避けた方が望ましいです。
勉強時間をモジュール化する
次のコツとしては、一定の勉強テンポを構築して、それをモジュール化することです。
平日5時間の勉強を例にとると、5時間一気に勉強することや、30分×10回など、細かいテンポで勉強することは避け、2時間‐2時間‐1時間や、1時間30分-2時間‐1時間30分など、1~2時間程度のテンポで勉強することで、勉強時間をモジュール化するのです。
理由として、あまりにも長時間勉強し続けることは集中力が続かず、また細かいテンポを何回も繰り返す勉強モジュールにしてしまうと、集中の持続力が短時間で終わってしまう癖がついてしまうからです。また、細かいテンポのモジュールとしてしまうと、合間の休憩時間が増えてしまうこともデメリットの一つです。そのため、1時間~2時間程度を1モジュールとして勉強することをおすすめします。
勉強のテンポを大学入試における1科目の試験時間と合わせることも有効です。共通試験に比重を置く大学の場合は、共通試験の試験時間に合わせ、2次試験に比重を置く大学の場合は2次試験の試験時間に合わせた勉強のテンポとするのです。
東大は2次試験に比重を置いているため、2次試験を想定しつつ1時間30分~2時間30分という比較的長い勉強のテンポとしていました。
試験時間に焦点を合わせる
最後に、勉強時間帯を実際の試験時間帯に合わせることです。
人間は体内時計があり、一度構築された体内時計を翌日に変えることは困難です。そのため、実際の試験時間帯に勉強するリズムが構築できていないと、試験を受けたときにどうしても集中力が続かなかったり、眠くなったりする恐れがあります。
共通テスト(外部リンク)を例にとると、東大に出願する場合は5教科7科目が必要となり、朝9時30分~夕方6時まで試験が続きます。もし、あなたの勉強リズムが夜型で、午前中に殆ど勉強しない生活を続けていたとしたら、試験当日の午前中は集中力が持続しない恐れがあります。また、日中に仮眠をとる生活をしていたら、試験中、いつも仮眠している時間帯にどうしても眠くなってしまいます。
私は「夕寝型」としており、夕方に30分ほど仮眠する勉強スタイルとしていました。共通試験(当時はセンター試験)までにこの生活リズムを直しきれなかったため、試験当日も夕方に眠くなってしまいました。結果として、英語の点数が思ったより伸びなかったことが反省点です。
以上から、志望大学の入試時間に合わせて、勉強する時間帯を決めることが重要です。仮に夜型や仮眠型で、常日頃勉強していない時間帯と入試時間帯が重なるようなら、試験前までに勉強リズムを変えて、試験時間に集中できるようにしておくことが大切でしょう。
まとめ
以上、こちらの記事では大学受験を想定した勉強のやる気の上げ方と継続方法について紹介しました。
最後に、冒頭に記載した疑問へ対する私の答えをまとめます。
- 勉強のスタイルは朝型がよい?夜型がよい?
- 一度にどれくらい勉強したらよい?
- 朝型でも、夜型でも、仮眠型でも構いません。自分の置かれている環境や、体質に合った勉強スタイルを構築しましょう。しかし、実際の試験時間に集中できる勉強スタイルを構築することが望ましいです。
- 1時間30分~2時間30分ほど勉強することが望ましいでしょう。志望大学における1科目の試験時間と合わせることも有効です。