大学受験における独学の勉強法 その1 目標設定と情報収集

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こんにちは、独学家(セルフ・ラーナー)のKuroです。

このブログでは、独学での大学受験や資格試験、海外留学についてのノウハウを発信しています。

こちらの記事では、大学受験を想定した独学の方法、特に目標設定と情報収集について解説します。この記事は、独学に限らず大学受験を控えた方々にも有益な内容が含まれていますので、是非ともご一読ください。

独学の方法

大学受験において独学を選ぶ場合、がむしゃらに勉強するだけでは効果的に学ぶことができず、目標を達成することができません。独学は戦略が命です。

そして、私がいつも採用する独学の戦略はこちらです。

  1. 目標を理解する ← 本記事の範囲
  2. 徹底した情報収集  ← 本記事の範囲
  3. 参考書を丁寧にマスターする ← 「その2」
  4. 計画を立てて実行する ← 「その3」
  5. 自分を信じて計画を実行する ← 「その3」

オススメ記事

  • 「大学受験における独学の勉強法 その2 有効な参考書の活用方法」はこちらから
  • 「大学受験における独学の勉強法 その3 スケジュールの立案と実行」はこちらから

では、東大受験を例にとりながら、各々の過程について詳しくみていきましょう。

目標を理解する

目標設定のイメージ

先ず、独学をする上で重要なのは、目標をしっかりと理解することです。とても当たり前なことですが、これが出来ている人は多くはありません。

入試科目と配点を理解する

第一に、目標とする大学の入試科目と配点を理解して、どの科目の勉強に時間を割く必要があるかを把握します。

私が受験した東大理科一類を例にとると、

  • 共通テスト:110点満点(※900点満点を110点満点に換算)
  • 2次試験 数学:120点満点
  • 2次試験 理科:120点満点
  • 2次試験 英語:120点満点
  • 2次試験 国語:80点満点
  • 合計:550点満点

という配点構成になっており、2次試験の比重が大きく、特に数学、理科、英語の配点が高いことがわかります。つまり、共通テストの勉強へ時間を割いていては効果的な勉強にはならず、2次試験で点数を取るための勉強が求められます。

各科目の目標点を設定する

目標とする大学の入試科目と配点を理解したら、過去の合格点を把握します。そして、各科目の得意・不得意に応じて目標点を設定します。

東大理科一類の場合、過去の合格最低点を見てみると、概ね310~340/550点を推移していることがわかります。共通試験で100/110点と仮定したとき、2次試験では210~240/440点とることとなります。つまり、”最低点でもよいから東大に合格する”ということ目標に定めたとき、難解で知られる東大の2次試験でも、約5割得点できれば合格できるのです。

最低点を把握したら、各科目の目標点を定めます。この時、得意・不得意科目がない人は全科目を同じ割合で目標設定すればよいですし、得意・不得意科目がある人は、得意科目の目標点を高めに設定すると良いでしょう。

Kuroの場合

私は理系科目が得意であったため、次のような目標を定めました。

  • 共通試験: 100/110点
  • 2次試験 数学:70/120点
  • 2次試験 理科:70/120点
  • 2次試験 英語:60/120点
  • 2次試験 国語:35/80点
  • 合計:335/550点

この目標点を定めることは大変重要です。というのも、目標点に応じて参考書選びや勉強計画が変わっていくからです。

試験問題を見てみる

次に、早い段階(高校1~2年頃)で実際に試験問題を見てみることを強く勧めます。もちろん、この段階で試験問題を解けるようになっている必要は全くありません。あくまでも、試験問題を見てみることで、自分が将来、どのような問題を解かなければいけないのかということを把握して、その後の勉強計画に生かすのです。

Kuroの場合

私は、高校1年の1月頃に共通テスト(当時はセンター試験)の問題を眺め、高校2年の夏頃に東大2次試験の問題を眺めました。もちろん当時は殆どの問題を解くことができず、問題によっては内容を理解することすら叶いませんでした。しかし、僅かながら当時の私でも理解できる問題があったため、勉強を継続すれば点数を取れるだろうという希望の光を持ちました。早い段階で目標としている大学の入試内容をみることにより、将来的に自分が取り組まなければならない問題の難易度を把握することができ、その後の勉強スケジュールを計画するのに役立ちました。

このように、漠然と「東大に合格する」という目標を掲げるのではなく、「東大2次試験の問題を把握した上で、各々の科目で〇〇点を得ることにより、合計〇〇点を得て合格する」という具体的な目標を掲げることが勉強を進める上で重要となります。

徹底した情報収集

情報収集のイメージ

独学をする上で必要不可欠なのは徹底した情報収集です。

予備校に入ると、予備校独自の参考書が手に入ったり、市販参考書についての情報を得ることができますが、独学の場合はそうはいきません。また、予備校では同じ大学を目指す仲間がいるため自分の学力レベルを相対的に把握することができる一方、独学では相対的に把握する機会が限られてしまいます。

参考書を厳選する

独学をする上で必要な情報のうち、最も大切といって過言でないのは参考書についての情報です。勉強する際、類似の参考書を手広くやるよりかは、良質な参考書を何度も繰り返して解いた方が間違いなく身につきます。

では、良質な参考書をどのように選べばよいでしょうか。答えは簡単で、インターネットを通じて目標とする大学と科目に応じたおすすめの参考書を徹底的に調べて、手に取って見てみることです。

東大理系の物理を例にとってみてみましょう。インターネットで、

  • 東大
  • 物理
  • 参考書
  • おすすめ

などのキーワードを入れると多くのブログがヒットします。これを上位からじっくり読み込んでいくと、参考書の内容に合わせて、初級、中級、上級のレベルに分けられることがわかります。また、物理を得点源として考えていない人は中級まで、得点源として考えている人は上級までの参考書を理解する必要があることがわかります。

次に、初級レベルの参考書を選定します。この時、実際に書店に行って手に取って見てみることが重要です。パラパラとめくってみて、講義内容や問題の内容を何とか理解できるかどうかを確かめましょう。独学をする上で特に重要なのは、講義や模範解答が丁寧に記載されているかどうかです。問題中心であるものは、講義や模範解答が少ない場合、独学ですとわからないままで終わってしまう可能性があるためおすすめしません。

初級レベルの参考書をマスターしたら、同じ要領で中級レベル、上級レベルを選びます。なお、初級レベルの参考書を購入する際に、中級・上級レベルも一緒に購入するのは控えましょう。初級レベルをマスターしていないのに中級・上級レベルも一緒に購入しようとすると、内容もわからないままに購入してしまい、結果として自分のレベルに合っていない参考書を買ってしまう恐れがあるためです。

Kuroの場合

参考までに、私は次の3シリーズを使用しました。

初級:物理のエッセンス

Bitly
Amazon.co.jp

中級:名門の森

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上級:何問題の系統とその解き方

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自分の実力を把握する

また、独学の場合はどうしても自分の実力、つまり同じ大学を受験するライバルと比べて、自分の成績が良い/悪いのか、がわかりにくい環境となります。

この状況を打破するのが模試の活用です。駿台、河合塾、代ゼミ、東進などの有名予備校が開催する模試は全国から数多くの受験生が受験して、目標大学への合否判定がでるため、自分の実力を把握するにうってつけです。また、模試を通じて自分の得意・苦手分野を把握することができ、その後の勉強計画を立てるのに役立つこともメリットです。

東大目指す場合、「駿台の東大実践模試」「河合塾の東大即応オープン」「代ゼミの東大入試プレ」「東進の東大本番レベル模試」が各々7~8月、10~11月頃に実施されます。このうち、少なくとも3つの模試を各時期に受けることをおすすめします(最低計6回)。これは東大2次試験の試験形態に少しでも慣れるとともに、自分の得意・苦手分野を少しでも洗い出すことが目的です。

Kuroの場合

私も高校3年時の7~8月、10~11月に前者3つの模試を受験(計6回)して、自分の実力を把握すると共に、得意・不得意科目を再認識してその後の勉強計画の立案に役立てました。

オススメ記事

  • 「大学受験における独学の勉強法 その2 有効な参考書の活用方法」はこちらから
  • 「大学受験における独学の勉強法 その3 スケジュールの立案と実行」はこちらから

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