大学受験における独学の勉強法 その2 有効な参考書の活用方法

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大学受験

こんにちは、独学家(セルフ・ラーナー)のKuroです。

このブログでは、独学での大学受験や資格試験、海外留学についてのノウハウを発信しています。

こちらの記事では、大学受験を想定した独学の方法、特に、有効な参考書の活用方法について解説します。この記事は、独学に限らず大学受験を控えた方々にも有益な内容が含まれていますので、是非ともご一読ください。

独学の方法

大学受験において独学を選ぶ場合、がむしゃらに勉強するだけでは効果的に学ぶことができず、目標を達成することができません。独学は戦略が命です。

そして、私がいつも採用する独学の戦略はこちらです。

  1. 目標を理解する ← 「その1」
  2. 徹底した情報収集 ← 「その1」
  3. 参考書を丁寧にマスターする ← 本記事の範囲
  4. 計画を立てて実行する ← 「その3」
  5. 自分を信じて計画を実行する ← 「その3」

オススメ記事

  • 「大学受験における独学の勉強法 その1 目標設定と情報収集」はこちらから
  • 「大学受験における独学の勉強法 その3 スケジュールの立案と実行」はこちらから

では、東大受験を例にとりながら、各々の過程について詳しくみていきましょう。

参考書を丁寧にマスターする

傾向を把握すると共に思考力を鍛える

参考書を決めた後は、その参考書を徹底的に活用して、マスターします。

参考書の活用方法として重要なことは、問題数をこなすと同時に思考力を鍛えることです。

当たり前のことですが、試験問題は毎年異なる問題が出され、その新しい問題を解かなければ合格することができません。新しい問題のうち、基本的な問題なら過去に解いた問題をベースに解けるでしょう。しかし、応用的な問題で過去に取り組んだことのない問題の場合、思考力がなければ解法にたどり着くことができません。これは特に、数学と理科という理系科目において当てはまります。応用問題が数多く出される難関大学へ合格するためには、思考力を鍛えることが合格に必要不可欠となるのです。

では、どうすれば思考力を鍛えることができるでしょうか。

それは、それぞれの問題について先ず自分で考えてみることです。そして、何とか自力で回答してみる。また、回答が難しいとしても、なぜわからないのかを理解しようとするのです。

参考書の問題を解いていると、わからないからといって直ぐに解答を見ようとする人がいますが、これはおすすめしません。解法を考えずに答えだけみても、数日経ったら忘れてしまうとともに、試験に重要な思考力を養う機会を放棄しているからです。

そのため、例え全く分からない問題だとしても、どうやったら解放の糸口を見つけられるか何とか考えてみる、また、糸口が全く見つからないとしても、どこがわからないのか、なぜわからないのかと考えを巡らせてみる。こうすることで、例え答えが違っていた、また答えを導くことができなかったとしても、解答を見たときの理解力が格段にアップするのです。そして、このような考えることを繰り返すことで、思考力を鍛えることができるのです。

望ましい参考書の使い方にかかるダイアグラム

しかし、全ての問題へ数時間をかけてては問題数をこなすことができないので、ある決まった問題(参考書の演習問題や、大学への数学における学力コンテストなど)は時間をかけて解き、そうでないものは数分程度、考えを巡らせてから解答を見るなど、メリハリのある学習をしましょう。いずれにせよ、わからないからといって直ぐに解答を見るのはNGです。

Kuroの場合

私は、数学、物理、化学の問題を解くとき、例え解法の糸口がつかめなくても、少なくとも数分~10分は考えるようにしていました。また、私は月刊誌である大学への数学を購読しており、この中で課される「学力コンテスト」に参加した際は、一つの問題へ対して5~10時間もの間、考えを巡らせたことがありました。これは極端な例かもしれませんが、わかりそうでわからない問題を時間をかけて解くことは、思考力を鍛える絶好の機会となります。また、授業中や通学途中でも考えを巡らせることはできるので、時間の有効活用にもなります。

何度も繰り返して解く

考えを巡らせて思考力を鍛えると共に重要なのは、わからなかった問題を何度も繰り返して解くことです。

わからなかった問題の解答を見て理解したとしても、私たちは忘れてしまう生き物なので、数日~数週間経ったら記憶が薄れていきます。そのため、参考書を1週したとしても、自分で解けなかった問題は頭の中に定着していないのです。

それではどうすれば定着するのでしょうか。

それは、わからなかった問題を何度も繰り返して解いて、何とか自力で解けるようにするのです。そうすることで、思考力が鍛えられると共に、わからなかった問題の解答方法が頭の中に定着していき、学力が向上していくのです。

Kuroの場合

新しい参考書へ取り組むとき、私はいつも次のようなステップを踏んでいます。時には同じ問題を5回、6回と解くこともあり、私が使用した参考書は最終的にすべてボロボロになりました。

  • 1週目:すべての問題を解き、自力で回答できた問題と回答できなかった問題をわかるようにしておく(問題にレ点をつけておくなど)
  • 2週目:わからなかった問題を中心に自力で回答してみて、回答できた問題とできなかった問題をわかるようにしておく
  • 3周目以降:わからない問題がなくなるまで繰り返す
参考書を反復練習するイメージ図

注意点として、1週目で仮に最初の数題~数十題の問題を全て解けなかったとしたら、自分の学力が参考書のレベルに追い付いていないことが想定されます。この場合、1つレベルの低い参考書へ取り組むことをおすすめします。一つレベルの低い参考書から取り組むことは遠回りのように感じられるかもしれませんが、レベルの高い参考書をやみくもにやっても頭に定着しないため、一つレベルの低い参考書を丁寧にやった方が間違いなく学力がアップします。

また、新しい参考書に取り組むときに重要なのは、最初の数題~十数題だけでもよいので、1題1題を回答するのに必要となった時間を図っておくことです。これは、次に述べる勉強スケジュールを計画するのに必要な情報となるからです。

独学の勉強法(大学受験編)「その1」はこちらから

独学の勉強法(大学受験編)「その3」はこちらから


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