こんにちは、独学家(セルフ・ラーナー)のKuroです。
このブログでは、独学での大学受験や一級建築士試験、海外留学についてのノウハウを発信しています。
こちらの記事では、大学受験生の親が、受験生をどのようにサポートできるのか、について解説します。
はじめに
大学受験生を持つ親のみなさまの中には、努力している受験生を何とかサポートしたくても、どのようにしたらよいのかわからない方もいらっしゃるかと思います。
勉強法について下手に口を出せば嫌がられそうだし、逆に無関心を装えば、親が何もしてくれないと子供が落胆してしまうかもしれません。
そこで、こちらの記事では、親がどのように大学受験生をサポートできるのか、ということについて紹介します。
なお、こちらの記事は受験生本人がある程度の勉強する姿勢を持っていることを前提としています。もし、受験生の勉強意欲が全く無くて困っている親御さまであれば、次の記事をご覧ください。
オススメ記事「大学受験生の親が、受験生をやる気にさせる秘訣を解説します」はこちらから
サポートの方法

では、親はどのように大学受験生をサポートできるのでしょうか。
私の考えるサポート方法はこちらとなります。
- 勉強環境を整える
- 集中を妨げない
- 受験を知る
- 受験に集中させる
- 子供の特性を見極めてアドバイスする
では、一つずつ見ていきましょう。
勉強環境を整える
先ず一つ目は、勉強する環境を整えることです。
受験生は様々な場所で勉強します。高校や図書館、塾やカフェなど、受験生に応じて好みの勉強場所は異なります。しかし、ほぼ全ての受験生が勉強する場所として「家」があります。
高校や図書館、塾やカフェなどは夜遅くまでやっていないため、受験を控えた高校3年生にもなると、家で勉強する時間が出てきます。そのため、家の中で集中して勉強できる空間を整えることにより、受験生をサポートできます。
個室で勉強したい受験生なら部屋を確保してあげたり、リビングで勉強したい受験生なら、親は早々に寝室へ入るなどして、受験生が集中できる空間を作ってあげましょう。
また、勉強に集中するために必要なもの(イヤホンなど)があれば買ってあげたり、受験生が好きや飲み物や食べ物(甘いものなど)を冷蔵庫に入れておくなどして、いつでも手に取れるようにしておくことも有効です。
集中を妨げない
次にできるサポートは、集中を妨げないことです。
受験生が勉強する時は、集中力が命です。集中力がなければいくら勉強しても身につきません。そのため、受験生が家で勉強している際に、親が集中を乱すような行為は控えるべきです。
例えば、受験生が個室で勉強しているにも関わらずリビングルームで大声で話したり、受験生に聞こえるような音量でテレビを見たり、廊下を掃除することなどは避けた方が良いでしょう。
また、家族でご飯を食べているときにドラマやバラエティ番組をいつも見てしまうと、受験生がそれらの番組に気を取られてしまい、勉強に気が行かなくなってしまいます。
もちろん、テレビをみるなどしてリフレッシュすることは重要ですが、リフレッシュ方法は受験生が決めるべきです。受験生が望んでいないにも関わらず、面白いテレビを常につけておくことは、受験生の気を散らしてしまう可能性があるため止めておきましょう。
受験を知る
次にできるサポートは、受験を知ることです。
受験に詳しくない親の方でも、受験に関する最低限の知識は身につけておき、受験生の相談にいつでも乗れるよう準備しておきましょう。
志望している学科を有する大学や、その大学のレベル、受験で必要な科目構成、共通テストの必要性、(ある場合は)2次試験との比率、過去の倍率、学費など、いつでも受験生の相談に乗れるように親は把握しておきましょう。
他にも、模試や共通テスト、2次試験のスケジュールなど、重要な日程を事前に把握しておき、送り迎えなどで受験生が親の助けを必要とするときに、親が不在となっていないよう留意するべきです。参考として、主な入試スケジュールを記載しているサイトはこちらとなります。
受験に集中させる
他にできるサポートとして、受験生を受験に集中させることが挙げられます。
受験に必要でも、受験生でなくてもできる事務的な手続きなどは率先して親がやってあげましょう。
例えば、出願書類の取り寄せや、願書の記入、試験当日の新幹線やホテルの予約などは、受験生でなくてもできることですので、できる限り親が処理してあげましょう。
また、高校のテスト成績が悪くなったからといって、安易にそれを叱るのはご法度です。というのも、高校のテストは必ずしも志望大学の受験に必要な内容と一致しておらず、受験生によっては大学受験に焦点を当てているため、高校のテストは二の次になっています。大学受験の目標は大学に受かることであり、高校で良いテスト成績を取ることではありません。そのため、仮に高校のテスト結果が悪くても、それが大学受験にフォーカスを当てた結果であるならば、特に気にする必要はありません。
子供の特性を見極めてアドバイスする
最後に、子供の特性を見極めてアドバイスする、ということです。
子供の性格に応じて、親がどの程度受験に介入するべきかは異なります。
例えば、子供が親のサポートを期待する場合は、率先して大学やその受験科目を調べて子供と共有したり、場合によっては学力レベルに合致した参考書を調べて提示してあげることも有効です。一方で、子供の自立心が強くて親の助けを求めない場合は、勉強の環境を整えたり、集中を妨げない努力をするなど、見守る姿勢に徹した方が望ましいでしょう。
いずれにせよ、受験生が親のサポートをどの程度必要としているのかを知ることが重要です。
親と子供がよく会話する家庭なら、子供へどのようなサポートを期待しているのかを直接聞くことができるでしょう。しかし、思春期の学生と会話が途絶えてしまっているご家庭も少なからずあるかと思います。その場合、先ずは受験生が「いつ」「どこで」勉強しているかを把握することです。その上で、勉強する環境を整えてつつ、受験生の集中を妨げないよう配慮することで、最低限のサポートはできるのです。
最後に
こちらの記事では、親がどのように受験生をサポートできるのかを紹介しました。
こちらで紹介したとおり、多かれ少なかれ、親が受験生をサポートできることはあります。
そして、親ができる最大のサポートは、受験生を信じることです。
受験生によっては、いくら勉強しても成績が上がらない人もいるでしょう。しかし、成績が上がらない、成績が落ちたからと言って、受験生を叱ることは避けるべきです。勉強しても成績が上がらないことに一番の不安を抱いているのは、当事者である受験生本人です。親も不安になることは十分理解できますが、その不安を受験生にぶつけるべきではありません。受験生の頑張りを十分認めてあげて、信じて温かく見守ってあげることが、受験生への最大のサポートとなるのです。