【完全版】一級建築士試験(学科・設計製図)は独学で合格可能です!

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一級建築士

こんにちは、独学家(セルフ・ラーナー)のKuroです。

このブログでは、独学での大学受験や一級建築士試験、海外留学についてのノウハウを発信しています。

こちらの記事では、一級建築士試験の学科・製図ともに独学で一発合格したKuroが、一級建築士試験の学科・製図に独学で合格する方法、について紹介します。

はじめに

一級建築士試験は独学での合格は難しい試験と言われています。

特に、学科は独学でも何とか合格できるものの、製図試験は独学での合格は難しいと言われています。というのも、学科は正答が明らかになっており勉強しなければいけない内容が明確になっている一方で、製図試験は採点内容がブラックボックスであるからです。そのため、不合格だった時に、不足していた点や、今後の改善点などを客観的に把握することが難しくなっています。

しかし、ブログ主のKuroは、学科に加えて製図も独学で一発合格しました。

そこで、こちらの記事では、一級建築士試験の勉強方法と、Kuroの体験談を紹介いたします。

Kuro
Kuro

個々の詳細は別の記事にございますので、是非ともそちらもご覧ください。

一級建築士試験の概要

先ず、独学で試験へ挑戦する大前提として、試験の概要を把握しましょう。

一級建築士試験は学科、設計製図という2つの試験から構成されています。2つの試験に合格して、初めて一級建築士試験に合格したこととなります。

令和3年を例に取って見ると、学科の合格率は15.2%設計製図の合格率は35.9%総合合格率は9.9%となっています。総合合格率は毎年、10%程度であるため、難関の国家資格と言えるでしょう。

また、受験する前提として、以前は実務経験が必要でした。しかし、令和2年度の改正によって、受験のために実務経験は不要となりました。

そのため、特定の卒業要件を満たした人なら、学部を卒業した直後から一級建築士試験を受験できるようになっています。※一級建築士登録をするためには実務経験が2年必要です。

令和2年度の改正前後の受験資格。改正前は実務要件が必須であった一方、改正後は登録要件となっている。
改正前後の受験資格

令和2年度の改正では、学科試験合格後の製図試験の受験時期についても見直されています。以前は、学科試験合格の有効期間は3年間であった一方で、改正後は学科試験合格後の5年間(合格年含む)のうち、3回の製図試験を受験できることとなりました。

改正前後の学科試験の免除規定。改正前は、学科試験の有効期間は3年間であった一方、改正後は5年間に延長されている。
改正前後の学科試験の免除規定

試験の概要と合格率については次の記事で紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

学科試験の勉強

概要を把握したところで、独学を前提とした試験の勉強方法です。

先に紹介したとおり、一級建築士の製図試験は学科試験の合格者のみ受験できます。そのため、学科と製図を並行して勉強するのではなく、先ずは学科試験の勉強に集中しましょう。

学科試験は学科Ⅰ(計画)、学科Ⅱ(環境・設備)、学科Ⅲ(法規)、学科Ⅳ(構造)、学科Ⅴ(施工)の5科目から構成されていて、各科目の合格基準点を達成した上で、合計点で総合合格点に届いている必要があります。

テキストの厳選と反復勉強

独学のためには先ず、質の高い資格学校のテキストを入手して、そのテキストを理解しながら通読しましょう。1回通読しただけで全て暗記することは不可能ですが、理解しながら通読することで、一級建築士試験の出題範囲をイメージできると共に、試験内容は理解可能という自信を持つことができます。

一度通読したら、過去問を1年分解いてみます。このタイミングで過去問に触れることで、学科試験の表現ぶりを把握することができることに加えて、目標点と自分の学力とのギャップを知ることができます。

その後は、テキストと過去問を繰り返し反復して、理解が不十分な個所を中心に勉強を重ねていくことが大切です。学科試験へ向けた勉強の原則は、テキストと過去問を用いて反復練習し、理解を定着させることです。

このように、質の高いテキストと過去問を中心に勉強を重ねることで、一級建築士の学科試験は独学でも間違いなく突破可能です。

学科試験の勉強法にかかる詳細は次の記事で紹介していますので、ご関心のある方は是非ともご覧ください。

学科試験の体験談

また、私が学科試験を独学で突破した時の体験談は次の記事となります。

受験前年の11月から勉強を開始して、約500時間の勉強を経て合格できました。

製図試験の勉強

一級建築士試験(学科)を突破したら、次は製図試験の勉強です。

採点のポイント

製図試験の勉強法に入る前に、製図試験の採点ポイントを把握しておきましょう。

評価方法がブラックボックスのように見える一級建築士の製図試験でも、試験元である(公財)建築技術教育普及センターは合否と合わせて採点ポイントを公開しています。

採点ポイントは毎年、「空間構成」「建築計画」「構造計画」「設備計画」の4項目から成り立っています。そのため、製図試験の勉強を進める上では、これらのポイントを意識しておくことが重要です。

一級建築士設計製図試験の採点ポイントは、空間構成、建築計画、構造計画、設備計画に分けられる。
一級建築士設計製図試験の採点ポイント

製図試験へ合格するために必要な能力

そして、これらの採点ポイントを上手く満たして設計製図試験に合格するためには、プランニング力、製図力、記述力、という3つの能力が必要となります。

そのため、製図試験の独学に当たっては、これら3つの能力を意識しつつ勉強することが効果的です。

一級建築士設計製図試験を突破するために必要な能力は、プランニング力、製図力、記述力である。
一級建築士設計製図試験を突破するために必要な能力

プランニング力を磨くためには、課題文に記載されている設計条件を読み解く力と、エスキス力が必要となってきます。

製図力を鍛えるためには、先ずは基本的な製図の流れを覚えつつ、建築技術教育普及センターに掲載されている標準解答例を転写することで製図の基本を抑えることです。その後は、ひたすらエスキスを基にした製図を繰り返します。

記述力を養うためには、定型の記述文を暗記することと、当該年の課題に応じた構造・設備計画を把握することが効果的です。

これらの詳細については、次の記事で紹介していますので、ご関心がありましたら是非ともご覧ください。

Kuro
Kuro

このように、採点ポイントを把握しつつ、合格に必要な能力を集中的に養うことで、設計製図試験も独学で合格可能です。

また、令和4年の製図課題「事務所ビル」の課題背景とそのポイントをこちらの記事で考察しています。

設計製図試験の体験談

また、私が設計製図試験を独学で突破した時の体験談は次の記事となります。

最後に

こちらの記事で説明したとおり、独学では難しいと言われている一級建築士試験(特に設計製図)でも、勉強法によっては独学でも合格可能です。

特に、選択方式である学科試験は、独学でも十分に合格可能な試験となっています。

他方で、設計製図試験は、人によっては独学での合格は難しいと感じるかもしれません。私は運もあって設計製図試験も独学で一発合格しましたが、仮に不合格だったら通信教育か資格学校へ通うことを検討していたと思います。というのも、製図試験はなぜ不合格となってしまったのか、また、合格するためにはどのような工夫をすればよかったのか、ということを客観的に判断することが難しいためです。

Kuro
Kuro

製図試験も独学で挑戦されたい方は、先ずは1年独学で挑戦されることをおすすめします。

また、資格学校に通うことは、必ずしも良いことばかりとは限りません。資格学校では製図の定石を学び効率的にスキルアップすることができますが、定石に囚われすぎてしまうという懸念もあります。一方で、独学の場合は定石に囚われていない分、柔軟なプランニングをすることができます。

こちらのブログが、一級建築士試験へ独学で挑戦する一人でも多くの方にお役に立てれば幸いです。

Kuro
Kuro

最後までご覧いただきありがとうございました!


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