大学受験の試験当日に自分の実力を出し切るために有効な対策とは?

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大学受験

こんにちは、独学家(セルフ・ラーナー)のKuroです。

このブログでは、独学での大学受験や資格試験、海外留学についてのノウハウを発信しています。

こちらの記事では、試験当日に自分の実力を出し切るためにはどうすればよいか、について解説します。

これらの疑問に答えます
  • 試験当日のパフォーマンスはどのように決まる?
  • 体調を整えるためにはどうすればよい?

この記事は、独学に限らず大学受験を控えた方々にも有益な内容が含まれていますので、是非ともご一読ください。

試験当日のパフォーマンスはどのように決まる?

さて、試験当日に実力を出し切ることを解説する前に、そもそも試験当日のパフォーマンスはどのように決まるのでしょうか。

私は、試験当日のパフォーマンスは次の式で表されると思っています。

試験当日のパフォーマンス = ( 実力 + 運 ) × 体調

では、実力、運、体調についてそれぞれ見ていきましょう。

実力

先ずは実力です。これは一般的に学力と言い換えても良いでしょう。

では、実力はどのように決まるのでしょうか。私は次のように考えています。

実力 = 勉強時間 × 勉強の質

勉強時間とは、試験日までに勉強に打ち込んだ時間です。そして勉強の質とは、勉強に打ち込んだ際の集中力を指します。この式をみると、仮に勉強に10時間打ち込んだとしても、上の空で全く集中していなかったら全く実力は上がりません。逆に、集中力を高めた状態なら、少ない勉強時間でも効果的に実力を上げることができます。

もちろん、実力には地頭の良さや、高校入学までの積み上げも影響してくるため、実力を上記の式で完璧に図ることは難しいでしょう。しかし、勉強時間と勉強の質に影響されることは間違いありません。

さて、では事例を用いて実力の重要性をみてみましょう。

受験時におけるパフォーマンス(実力のみの場合)

ここに同じ大学を目指すAさんとBさんがいたとします。二人の実力は上の図のバーで表現されており、この実力だけ見るとAさんは志望校へ合格、Bさんは志望校へ不合格ということになります。仮に運と体調が全く影響を与えないとしたら、実力が合否を完全に左右します。

次に運です。

運とは、当日の試験問題の内容に左右されるものです。仮に試験日前日に勉強していた内容や、得意分野の問題がたまたま試験で出たら解ける確率が高まりますし、一方で、苦手意識のある問題がたまたま出てしまったら解ける確率は低くなるでしょう。

ここで注意しておきたいのは、実力が高くなれば高くなるほど、運的要素は小さくなるということです。実力が高くなるにつれ、全ての分野の理解が深まって苦手意識のある分野は少なくなっていきます。そのため、たまたま得意分野の問題が出た、ということや、苦手意識のある問題が出てしまった、というような、問題の運に左右されにくくなります。

先ほどの例の続きを見てみましょう。

受験時におけるパフォーマンス(実力と運のみの場合)

Aさんは実力では合格、Bさんは実力では不合格、というシナリオでした。その後、試験当日となり問題を見てみると、Aさんは苦手意識のある問題がでてしまい、一方で、Bさんにとっては得意分野の問題でした。この結果、Aさんは何とか合格することができ、Bさんは運よく合格することとなりました。

体調

最後に体調です。

体調は、頭の体調と、心の体調(メンタル)とに分けることができます。

頭の体調とは、当日の頭の回転を指します。試験前日に眠れなかったため試験中に眠くなってしまったら頭の回転は落ちますし、風邪を引いてしまっても頭の回転は落ちてしまいます。

心の体調(メンタル)は、当日の心理的状況を指します。試験当日に過度に緊張してしまったら、本来解ける問題が解けなくなってしまう恐れがあります。

この頭の体調と心の体調は次の式のように掛け算で表現されます。

体調 = 頭の体調 × 心の体調

また、「試験当日のパフォーマンス = ( 実力 + 運 ) × 体調 」という式を見てもわかるとおり、体調は「実力+運」へ直接掛けられる要素となっています。そのため、仮に実力と運が備わっていたとしても、体調が悪ければ受験時のパフォーマンスは悪化してしまいます。それほど、当日の体調は重要なのです。

では、先ほどの続きをみてみましょう。

受験時におけるパフォーマンス(実力、運、体調を勘案した場合)

Aさんは実力はあるものの少し運がなくてギリギリ合格ライン、Bさんは実力が足りていなかったものの運が良かったため合格、というシナリオでした。

ここで、体調の要素を加えます。

Aさんは前日上手く眠ることができ、また適度な緊張で試験を受けることができたため、「実力+運」通りのパフォーマンスでした。一方で、Bさんは極度に緊張してしまったことから、本来解けるはずの問題を解くことができませんでした。結果として、Aさんは合格、Bさんは不合格というシナリオです。

受験時のパフォーマンス(学力の高い人と低い人の比較)

最後に、参考として十分な実力を持つCさんと、実力不十分なDさんの事例を載せておきます。

この場合、Cさんは例え運がなく、体調も最悪だったとしても、本来の十分な実力を基に合格できるでしょう。しかし、Dさんは運と体調が味方をしてくれたとしても、実力不足で不合格になることでしょう。

試験当日のパフォーマンスのまとめ

以上が試験当日のパフォーマンスの要素となります。まとめると、こちらになります。

試験当日のパフォーマンス = ( 勉強時間 × 質 + 運 ) × 頭の体調 × 心の体調

受験生にできることは、質の高い勉強を行いつつ、当日にベストパフォーマンスが出せるように頭の体調と心の体調を整える、ということです。

ベストコンディションで挑むためにはどうすればよい?

では、実力を十分に出し切るために必要な、頭の体調と心の体調はどのように整えればよいでしょうか。

私が考えるコツをそれぞれ見ていきましょう。

頭の体調管理のコツ

先ずは頭の体調管理です。

これは先ず、試験時間を意識した勉強スケジュールを構築することです。試験時間と通常の勉強時間を合わせることで、試験時間に頭が働いている状態を作ることができます。

こちらの記事でも述べましたが、私の勉強スタイルは夕寝型であったため、共通テスト(当時はセンター試験)の夕刻に眠たくなってしまい、英語の点数が思うように伸びませんでした。

そのため、仮に試験時間に仮眠をとるような勉強スタイルとしていた場合、少なくとも1週間前までには試験時間に合わせた勉強スタイルへと変更しましょう。試験前日に変更したとしても、仮眠のタイミングを体が覚えてしまっているため、どうしても眠くなってしまいます。

そして、試験日前日に十分な睡眠をとることです。若いうちはあまり自覚がないかもしれませんが、睡眠の質は翌日の頭の回転に大きな影響を及ぼすこととなります。そのため、できる限りよい睡眠が取れるよう、前日は勉強をほどほどにして体調管理に努めましょう。

前日の体調管理についてはこちらのブログが参考になるかと思います。私も試験前日はなかなか寝付くことができず、羊を数えていました。

心の体調管理のコツ

次に心の体調管理です。

心の体調管理において重要なことは、極度な緊張は避けた方が良いものの、適度な緊張は望ましいということです。適度な緊張感をもって試験に臨むと、集中力が高まりケアレスミスも防ぐことができます。

では、どうすれば適度な緊張感を持つことができるのでしょうか。

まず一つは、模試を受けるときや過去問を解くとき、さながら本番の心持ちで臨むことです。本番の心持ちで臨むことによって、緊張感を伴う模擬試験を受けることができ、自分の中で緊張感をコントロールする練習になります。

また、問題を解く順番や、各問題への時間配分をあらかじめ決めておくことも有効でしょう。一番目の問題がわからず時間を費やしてしまうと、残りの問題を解く際に焦りにつながります。時間配分と解く順番を決めておけば、例え途中までしか解けていなくとも、割り切って次の問題へ進むことができます。

次に、今まで自分がやってきたことに自信を持つことです。大学受験は長くて険しい道のりです。その道のりを歩み、受験という日を迎えたこと自体に自信を持ちましょう。そして、わからない問題に直面しても、私がわからないのだから周りもわからないはずだ、という思考回路を持ちましょう。周りもわからないのだから、焦る必要は全くないのです。

さらに、私は不合格になったときもあらかじめ想像しておきました。第一志望の大学に不合格になったとしても、第二志望の大学へ行けば別の楽しみがあるかもしれませんし、1年間浪人することで更に学力を養い、今の志望校以上の大学へ行けるかもしれません。1年に一度の入試といえど、それで人生が決まるわけではないのです。

最後に、私は試験で実践しませんでしたが、面白いと思う対策を一つ紹介します。

それは、Amy Cuddyというアメリカの社会心理学者の提唱する「パワーポージング」というものです。

パワーポージングとは、2分の間、力強いポーズをとり続けることによって、リスクを取ろうとするホルモン「テストロテン」の分泌を促し、ストレスを促すホルモンである「コルチゾール」の分泌を抑制する、というものです。

つまり、試験前に力強いポーズをとったり、体を大きく伸ばすようなポーズをとったら、前向きに試験へ取り組めるようになる、というものです。

Amy CuddyがTEDでPower PosingのスピーチをするYou Tubeはこちらです。また、こちらに英語スクリプトと日本語訳があります。関心があればご覧ください、英語の勉強にもなりますよ。

まとめ

以上、こちらの記事では、試験当日に自分の実力を出し切るためにはどうすればよいか、ついて紹介しました。

最後に、冒頭に記載した疑問へ対する私の答えをまとめます。

疑問
  • 試験当日のパフォーマンスはどのように決まる?
  • 体調を整えるためにはどうすればよい?
答え
  • 試験当日のパフォーマンスは、学力、運、当日の体調によって決まります。
  • 頭の体調と心の体調に分けて対策を練りましょう。

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