こんにちは、独学家(セルフ・ラーナー)のKuroです。
このブログでは、独学での大学受験や資格試験、海外留学についてのノウハウを発信しています。
こちらの記事では、地方公立高校から独学で東大へ現役合格した経験や、独学で一級建築士試験(製図・学科)を一発合格した経験、更にはアイビーリーグへの留学経験のあるKuroが、独学のメリット・デメリットについて解説します。
- 独学のメリットとは?
- 独学のデメリットとは?どうやったら解消できる?
独学のメリット
まず、私の考える独学のメリットはこちらです。
- 考える力が身につく
- 自立した人間になる
- 自由に計画を立てられる
- お金がかからない
では、それぞれの内容を見ていきましょう。
考える力が身につく

まず第一に、独学のメリットは考える力が身につくことです。
独学は親身になって教えてくれる人がいないため、自分から学び取る姿勢が必要となります。勉強をしていると、必ずわからないことや疑問に感じることに直面します。
この時、例えば予備校に通っていると、講師が親身になってわからないことを教えてくれたり、疑問への答えを提示してくれるでしょう。しかし、独学の場合は自ら解決することが求められます。時には参考書を熟読したり、インターネットで調べてみたり、またその答えを知っているであろう人(大学受験の場合は高校の先生や、友達など)を探し出して相談することとなります。
これはある程度の時間を要するため、一見して時間を効率的に使えていないように感じられます。しかし、この答えを探し出す過程を通じて、考える力を養うことができます。わからないからといって直ぐに講師へ疑問を投げかけて回答を得るより、先ずは自分自身で考えた上で答えを知った方が間違いなく理解が深まります。
私は大学受験の頃、一つの数学の問題に対して数時間をかけて取り組んだことがありました。中には、塾へ行って教えてもらえばいいじゃないか、直ぐに答えを見れば良いじゃないか、と言う人もいるかと思います。しかし、この考えるという過程こそが、大学受験を含めた試験を突破する上で最も重要な”考える力”を養うことができるのです。
自立した人間になる

独学の次のメリットとして、自立した人になることが挙げられます。
独学は、目標を立てて、目標達成のために必要な情報を収集し、自分で計画を練ってそれを実行することが求められます。
大学受験を例にとると、
- 自分が進学したい大学を見つける
- その大学がどのような入試科目を課しているかを調べる
- その大学の入試に受かるためにはどのレベルの参考書を理解する必要があるかを把握する
- その参考書を理解するためにどの程度の時間が必要かを把握する
- その必要時間に応じてスケジュールを練る
というような過程が必要となります。
この過程を自分自身の力で行うことは簡単なことではありません。しかし、他の人に頼らずに独学で目標を達成げた際には、自尊心を持つと共に自立した人間になれるのです。そして、独学を通じて一度目標を達成した人は、次の目標にも自立心を持ちながら独学で挑もうとする習慣がつくのです。
私も高校の頃、東大に入るという目標を立てて、東大の入試科目を調べると共に、必要な参考書を入念に調べました。また、各々の参考書を理解するために必要な時間を割り出して、東大入試日から逆算して計画を練り、それを実行しました。その結果、無事に東大に合格した際には自分自身に自信が持てるようになりました。また、独学で大学受験を乗り切ったことに自信を持ち、その後の資格試験なども独学を前提として取り組むようになりました。
自由に計画を立てられる
第三のメリットとして、自由に計画を立てられることが挙げられます。
独学は自分の好きなことに好きなことを学ぶことができます。予備校に通ってしまうと、どうしても予備校のスケジュールに合わせる必要が出てくるため、柔軟に勉強することができません。
例えば私が進学した東大理科一類では、二次試験として数学、理科(私は物理・科学を選択)、英語、国語、という計5科目を勉強する必要があります。この時、独学の場合はある科目の理解を先に深めた上で次の科目の勉強を始めるというスタイルや、5科目を同時並行的に勉強して理解を深めるというスタイルなど、自分の好みに合った勉強スタイルを選ぶことができます。しかし、予備校に通ってしまうとどうしても予備校のスタイルに合わせる必要が出てきてしまい、柔軟に勉強スタイルを選ぶことができなくなってしまいます。
また、予備校に通う場合はどうしても予備校への移動時間が必要となってしまい、勉強時間がとられてしまいます。
私の家は関東の片田舎にあり、著名な予備校に通うためにも最寄り駅まで自転車で30分、そこから予備校のある駅まで電車で40分という環境にありました。往復で140分となります。電車の中でなんとか勉強はできるにせよ、140分をかけてまで予備校に通うよりは、その分を勉強に充てて、独学で大学を受験する道を私は選びました。
お金がかからない

最後に、何と言ってもお金がかからないことが独学のメリットとして挙げられるでしょう。
代諾受験のために予備校に通うと、高校3年目だけでも数十万円から百万円程度の費用が必要となり、高校1年目から通った際には百万円から数百万円の費用が必要となります。また、一級建築士の取得を目指して資格学校に通う場合にも、数十万円から百万円程度の費用が必要となります。
他方で独学を選ぶ場合、必要費用は基本的に参考書代のみで済みます。
私は独学で大学受験を突破したため、かなりの親孝行をしたと思っています。
独学のデメリット
次に、独学のデメリットはこちらになります。
- 悩みを直ぐに解決できない
- モチベーションの維持
では、それぞれの内容を見ていきましょう。
悩みを直ぐに解決できない
独学のデメリットとして悩みを直ぐに解決できないことが挙げられます。
参考書を読んだり問題を解いていると、どうしても一人では理解するのが難しい場面があります。このような時、予備校や資格学校に通っていれば講師が親身になって教えてくれるため、疑問に思ったことを解消することができるでしょう。しかし、独学だとそう簡単にはいきません。自分自身で参考書を熟読したり、インターネットで調べてみて、理解を深めていく必要があります。
このように言うと予備校に通った方が効率的に勉強できると思われるかもしれません。ですが、大学受験の場合には、独学を選んだとしても先生やその科目が得意な友達に聞いてみることができます。また、何よりこの考えるという過程こそが、試験を突破するのに必要な思考力を養うことができるのです。
モチベーションの維持

他のデメリットとして、独学の場合はモチベーションの維持が難しいということが挙げられます。
予備校に通うと、同じ目標を持った仲間でありライバルが身近で勉強しているため、自分自身も勉強しなければという気持ちが生まれます。勉強に行き詰った際には仲間へ相談することができ、また、時には互いを叱咤激励することで、勉強へのモチベーションが持続しやすい環境にあります。しかし、独学は基本的に一人で勉強を続けるため、身近で一緒に勉強する仲間がおらず、気軽に相談できる相手がいない環境となります。そのため、予備校に通うことと比べてモチベーションの維持が難しいと感じる人も多いかと思います。
このように、独学はモチベーションの維持が難しいと思われるかもしれません。しかし、そもそも勉強のやる気がなければ、予備校に通ったとしてもモチベーションを上げたり継続することはできないのです。そして、やる気さえあれば、独学でも十分にモチベーションを保ちながら勉強を継続することができます。現に、私は高校の3年間、次の記事で記載の方法を用いて、モチベーションを保ちながら独学で勉強を続け、東大へ現役合格することができました。
オススメ記事「大学受験における勉強のモチベーションの上げ方と継続方法とは?」はこちらから
独学をしよう
以上、こちらの記事では独学のメリット・デメリットを挙げてみました。
独学は思考力を鍛え、自立心を養いながら、出費も最小限に抑えることができる勉強法です。大学受験を控えた学生や、資格取得を目指す方々の中には、特に独学のメリットを考えずに、周りの友達が予備校に通っているという理由のみで予備校を選ぶ方もいらっしゃるかと思います。
しかし、私は独学のメリット・デメリットをよく考えた上で、自分が採るべき手段を選ぶことが望ましいと考えています。そして、上記の理由から、私は独学で勉強されることを強く勧めます。